歴史あるタオル

歴史あるタオルといっても、それほど古くなく、1811年からその歴史は始まります。
パイルを打ち出す原理が考案されたのは、この頃のフランスです。
現在のタオルとは違い、素材はコットンではなく、シルクを使用していました。

一方、トルコのハーレムでは、コットンの栽培が盛んだったため、コットンを用いてパイル状にした織物が、手工芸品として作られていました。
そこへ、イギリス人ヘンリー・クリスティーが旅行で訪れ、この手工芸品と出会います。
これが現在のタオルの原型となっていますが、当時のイギリス人にはとても斬新な織物で、柔らかさや質感に大きな可能性を見出し、母国イギリスへ持ち帰ります。

イギリスへ帰ったクリスティーは、サミュエル・ホルトにこの織物を勧めます。
ホルトも織物を一目で気に入り、手織りの織機ですぐに同じ物を作ります。
やがてタオル生産が工業化され、売り出すと同時にヨーロッパ中に一斉に広まる大ヒットとなりました。
その後、ホルトはアメリカでタオル会社を設立し、アメリカ全土でもタオルはメジャーな存在になっていきました。

日本に伝わったのは、明治初期です。
1868年、大阪税関の記録に「浴用手拭 2打 7.60円」という記録があり、日本へ輸入された記録の最古のものとなっています。
当時のタオルは幅45センチ、長さ160~190センチあったと記録されています。
高級品とされ、マフラーとして使用されていました。